お知らせ
※本展示は終了しました。 |
開催にあたって
今回のコーナー展示では、平成25年度に文書の整理が完了して、目録が刊行されたことを機に、諸井三佐保(もろいみさお)家文書展を開催いたします。
諸井家は中山道本庄宿に居を構えた旧家で、位置関係から「東諸井家」と呼ばれていました。東諸井家は絹証人として財をなし、幕末には糸繭商としても活躍しました。明治時代以降は、本庄郵便局を開設した諸井泉衛、縁戚関係にあった渋沢栄一に引き立てられ、日本煉瓦や秩父セメントの経営に尽力した恒平、初代経団連会長をつとめた貫一など、日本の近代を牽引した人物を多く輩出したことでも知られています。
諸井(三)家文書は約9,000点にのぼる文書群です。特筆すべきは、近代以降の郵便局関連資料、絹取引や富岡製糸場との関わりなどを示す蚕糸関係文書の豊富さです。さらに、諸井家の多彩な活動や交流が窺える書簡類なども多く含まれています。
今回の展示では、郵便・交通関係の資料を中心に、諸井家の人々と、日本の近代化の歩みを紹介します。